「PULL」は、さまざまな視点から演劇を考え続ける場です

Home ネット上で自分の作品に言及することについてどう思いますか?
小林タクシーからのメール
2010年 3月 27日(土曜日) 08:13

こんにちは。タクシーです。お忙しいところすみません。今日は相談と言うか、知恵をお借りしたくメールを差し上げました。

数ヶ月のうちに「PULL」という演劇サイトをたちあげようと、今複数の人間で動いています。読み物的コンテンツをいろいろ用意しようとおもっているのですが、そのうちのひとつに「演劇をみたひとの理解を助けるもの」「作者(あるいはカンパニー)が自分自身の作品について語っているもの」を載せられない ものか、と個人的に企画を考えております。

「アフタートーク」というのがありますよね。たまに作品鑑賞後にあれに残って話を聞いたりするのですが、あそこで出る質問の多くが「あれってどういう意味だったんですか?」「あそこのシーンの意味を教えてください」というものだったりします。自分が見たかぎりですが、アフタートークにあんなに人が集まるのは、「よくわからない →モヤモヤを解消したい」というお客さんが多いからなのではないかと思うのです。

さて、そんな疑問をいだいたお客さんがそういったときにどういう行動をとるかというと、多くのひとはネットで検索をかけてくるのではないかと思います。

「あらすじ」を知りたい。自分の疑問がピンポイントで解消されるかはわからないけど、答えてくれるものがあるかもしれない。

で、そこでたどりつくのはどこかというと、個人のブログだったり、CoRichだったりします。良心的・客観的に書こうとつとめているものも確かにありますが、根本的なことを言えば、あれらは「感想」や「批評」であってオフィシャルな「解説」ではありません。観客の理解を助ける可能性はありますが、その際に作者の意図 とは別のフィルターがかけられていることは言うまでもありません。それも一回観ただけのひとが書いた情報です。間違って受け取られている可能性だってあります。しかしネット上にそれしか情報がない以上、ひとびとはそれを参照する以外にない。割とこれって不思議な状況だと思うのです。

「簡単なあらすじ」程度のものでもよいので、作者が観客の立場に立って理解を促す公式のものがあったらいいのではないかと思います。そしてそれらが集積されているスペースがあればわりと有益なことではないかしらと。

リテラシーのあるお客さんはいいんです。放っておいても楽しんでくれるから。
それより助けてあげたいのは「興味はあるのについていけないお客さん」という層。

情宣的にも、まだ一度も観に来たことがないひとをこちらに誘導するより、そうしたお客さんに対してのアフターケアをきちんとしたほうが意味がある気がします。演劇をみなくなる原因の第一位って、実は「観にいったけどよくわかんなかったから」なのではないでしょうか。「なんかよくわかんなかったね」で帰さない努力をする。あるいは「おもしろかったね」をさらに「おもしろかったね」と言わせる助けとなるものを書く。CDのジャケットではなく、ライナーノーツに書いてある、みたいなことかな。ああいうの読むの、個人的には大好きなんですがどうでしょうか?

まあ作品によって出来る出来ないはありそうだとは思います。が、こういったものを公演初日が明けた段階で公開している場所があったりしたら、それは意義あることなのではないかと思うのですが。。。いかがでしょうか?手間とメリットと両方あるかとおもいますけど、どう考えますか?「利用したい」「いらない」「わかるひとにわかればそれでいい」「インタビュアーをつけてほしい」「こういったフォーマットなら自発的に書き込みしやすい」など、一言でも結構ですので感想をいただけたら幸いです。寒いかんじにならない工夫を考えたいものです。

CoRichが観客主導のデータベース、fringeが制作主導のデータベースとしてありますが、「作家主導のデータベース」ってないですよね?イメージとして、僕のやろうとしてるコンテンツはそんなかんじのものを考えています。

小林タクシー

 
バナー